Tuesday, April 26, 2011

いわき市 小中学校で”給食再開”

日テレNEWS24、4月25日(福島中央テレビ)

先月の震災で共同調理場の多くが被災し給食がストップしていたいわき市ですが、きょうから、小学校と中学校の給食を再開しました。
いわき市では、先月の震災と今月に入ってからの大きな余震の影響で、市内に8か所ある学校給食の共同調理場の建物が壊れるなどの被害が出ました。
一部の調理場では、建物の床に亀裂が入ったり、大きく沈み込むなどして、調理を再開出来る見通しが、立っていません。
このため、いわき市では、調理場が復旧するまで、調理場を使わずにすむ限定メニューで、きょうから、給食を再開しました。
市内の中央台北小学校でも、原発事故の影響で一緒に校舎に入っている久之浜第一小学校とともに、給食が配られました。
▽記者「震災から初めての給食、子どもたちに、いま給食が配られて久しぶりに教室の中には笑顔が広がっています」
▽給食「おあがり下さい」「いただきます!」
きょうの給食は、パンと牛乳だけで量もすぐに食べ終えてしまう程のものでしたが久しぶりの給食に子どもたちは嬉しそうでした。
▽男の子「久しぶりに食べたのですごくおいしく感じます」
▽女の子「給食の量は少ないんですけどでも、被災者のことを考えるとこれで充分だと思います」
▽男の子「給食は量は少ないけど、作ってくれる人に感謝します」
▽先生「子どもたち、給食をとても楽しみにしていたので。おいしいですか?」
▽子どもたち「はい、はい!おいしいです」
▽先生「とてもよかったと思います。はい」
なお、きょうの給食には、県内産ではなく、県外産の原乳を使った牛乳が提供されましたが、すでに出荷制限が解除されているため、いわき市では、あさってから県内産の原乳を使った牛乳に変えるということです。

[ 4/25 18:53 福島中央テレビ]
日本時間で今日(4月27日)の給食から福島産の牛乳です。

いわき市長の農産物安全宣言のビデオ、ここです。これを聞いて、安心した人っていたんだろうか。

中部大学武田教授4月26日ブログ「いわき市の市長さんへ、あなたは神ですか?」ご参照。その際、教授のやはり4月26日のブログのこんな言も頭の隅においてください:

ところで、時々、日本社会には「悪魔の言葉」が出てくるが、

「自分だけ生きようとは思わない」

という驚くべき言葉がはやっているらしい。そしてマスクをしたりして放射線に対して防御している人に、

「あいつは自分だけ生きようとしている」

と非難すると言う.

今の状態が「放射線が強く、生きるのが難しい」と思うなら、防御したり、避難したりするべきで、自分で危ないと思っているのに、子供を道連れにするというのはどういうことだろうか?

なぜ、放射線が強い地域でも防御しないのか、少し理解できたような気がするが、自爆するなら自分だけがして欲しい。

「あいつは自分だけ」というところが、残酷で感心しない言葉である.

福島から避難した日本人、東京から避難した外国人を裏切り者だとかあしざまに罵る日本在住の外国人のブログまであるくらいですから、教授のおっしゃる「悪魔の言葉」を生み出す日本社会は、ちゃんと国際化したんですねえ、そういう意味では。

7 comments:

  1. 武田教授のブログで見て、いわき市に抗議のメールを送りました。別にわたしはじかには関係ないんだけど、なんだか黙っていられないというか……。

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  2. あれ? 武田教授、「あなたは神ですか」のエントリーを削除しちゃってますね。どうしたんだろう。圧力がかかったからといって消すような方じゃないように思ったのですが。
    いわき市から強烈な抗議があった??

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  3. おや、してますねえ。ううむ。ところがGOOGLEのCacheという強い見方があるのだ!(http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:Z3TWcyiQSlsJ:takedanet.com/2011/04/post_3c12.html+takedanet.com/2011/04/post_3c12.html&cd=1&hl=en&ct=clnk&gl=us&source=www.google.com)
    削除されたポストはこれです!

    緊急の訴え いわき市の市長さんへ、あなたは神ですか?




    なぜ、市長は「いやがる子供に強制的に、イヤなものを食べさせる」ことができるのですか? こんな簡単な事がなぜ判らないのですか?

    いわき市の給食に福島産の牛乳と食材が使われると聞きました。

    その理由としていわき市の市長さんは、

    「福島産の牛乳や食材は危険だという風評を払拭するため」

    と言われたようです。

    質問に答えてください。市長は神ではありません。

    前提は「給食に出されたら子供はどうしてもそれを食べなければならない、選ぶことができない」ということで、それがポイントです.

    1. 福島の放射性物質は、なぜウシやホウレンソウを避けて落ちるのですか? 規制値以下でも汚染はされているのです。

    2. 今、いわき市の子供達は少しでも被曝量を減らさなければならない時期です.その時期になぜ子供達の被曝量を増やそうとされるのですか? 1年間の被曝量を1ミリ以下にできますか?

    3. 福島産の牛乳やホウレンソウが危険であるというのは科学的事実で、子供に食べさせても安全だというのが風評です. なぜ、大人の失敗を子供達に贖わせるのですか?

    4. 日本の「法律」では1年に1ミリ以上の被ばくをさせることは禁止されていることをご存じですか?

    5. 大人より地面に近いところで呼吸をする子供達の方がより多くの被ばくをすることをご存じですか?

    6. その人の体に悪い影響をすることを「逃げられない人に強制する」ことはできないことをご存じですか?

    すぐ、止めてください。

    ここに2つの野菜があるとします。一つが「放射性物質は付いているが規制値以下の野菜」と、もう一つが「産地が遠くて汚染されていない野菜」です。

    子供をもつ母親は迷うことなく汚染されていない野菜を買うでしょう. それなのに、汚染された野菜を給食にだすということは「絶対に子供に食べさせたくない親に強要することになる」ことが判りませんか?

    そんな神様のような権利は市長でも首相でも持っていません。

    放射性物質で汚染されている野菜を我が子に食べさせるのはイヤだと思う親の気持ちは間違っているかも知れませんが、だからといって市長の思想を強制することはできません.

    市長が判断できることではないので、止めてください。放射線は怖くないという考えがあっても良いのですが、怖いという人になぜ強制するのですか。

    すでに日本はそんな野蛮な国ではなく、個人のイヤなことを強制できる国ではないのです。

    (平成23年4月26日 午後9時 執筆)

    武田さんはプルトニウム、ストロンチウムの危険性を軽視しているからいかん、と怒っているおじさんもいます。面白いサイトですのでご紹介。http://grnba.com/iiyama/

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  4.  あなたは『恥多き人類の生存』に対する『人類の尊厳な共倒れ』(渡辺格)ということばを知ってますか?
     「子供を逃がせ」これは分かる。
     しかし、東京からも逃げた人を「裏切り者」と呼ぶ風潮を怒る武田先生には、やはりそれだけでは配慮が足りないと思いますよ。
     3月11日以来、海外から「逃げろ」「逃げろ」という人の無責任は共通してますよ。
     「では逃げたくても逃げられない障害者のような人は陶太ですか?」と訊かれたらどう答えますか?

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  5. ネットニュースにもなっていました。全文引用で。
    http://rocketnews24.com/?p=91534

    よく飲んでいる牛乳メーカーに電話して、原乳をどこから調達しているか件名を教えよ、と問い合わせたところ、4/20からは出荷制限が解除されたからといって福島のも混ぜているそうです。もうここのは飲めない……手ごろな値段でありがたかったのに(涙)。

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  6. 「では逃げたくても逃げられない障害者のような人は陶太ですか?」と訊かれたらどう答えますか?

    なんでいきなり淘汰になるのかわかりかねます。

    わたくしもとりあえず原発が危ない時期だけでもどこか安全なところに逃げていてくれるよう、親や友人に言い続けました。結局、3号機4号機が爆発して、間に合いませんでしたが。それが誰に対して「無責任」なのか、わかりません。

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  7. 抗議や圧力があって削除したわけではなく、現在書き直し中なのだそうです。思わず武田教授にメールしちゃったら(^^;)ご丁寧に返事がきました。

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